幾重にもつながり視線が行き交う スキップフロアの家
通りから前庭を介して立つ、シックでモダンな片流れ屋根の住宅。シンプルな外観ながら、内部は6層にフロアが重なる複雑な形状をしている。食品製造や飲食関連業の経営者であり、一級建築士でもあるKさんが自邸をつくるにあたって構想したのは「ミルフィーユのように折り重なる家」。西側の最も低いビルトインガレージをはじめとし、1階玄関フロアから、リビングと書斎、読書コーナー、ダイニングキッチンと子供室、ロフトへと階段で連続する。高さの異なるダイニングとリビングは吹き抜け越しにつながるなど、視線が行き交い、家族の交流が自然と育まれている。壁一面の本棚や造作の机などもきめ細かく設えて空間を余すところなく活用し、数多くの居場所で思い思いに過ごせる家となった。
撮影/伊藤信
- 住まい設計工房
- https://sumakou.com/
- 物件情報
- 物件名/K邸
- 所在地/京都府
- 延床面積/179.70㎡
- 1F/92.75㎡
- 2F/86.95㎡
- 家族構成/夫婦+子供2人
- 構造/木造SE構法
- 性能/耐震等級_3