趣味と自然がシームレスにつながる おおらかな平屋

緩い勾配の大屋根がかかる、白い外壁の平屋。海が近く、低山の連なる景色を眺められる自然豊かな地に、海外勤務の長かったMさんは居を構えた。夫妻の希望は「ゆとりのあるLDKを中心とした平屋」。天然木のウッドデッキをL字型に囲んでLDKを配し、天井高3.6m、奥行き8.6mの開放感あふれるリビング・ダイニングをもつ空間がつくられた。インテリアは、白を基調として天然木とモルタルで仕上げたナチュラルなテイスト。室内とフラットに続くデッキの一角には、バーベキューを楽しむテラスを用意。続くスペースにはアウトドアのシャワーを設け、海から戻ってきたときに砂を落として浴室に直行できる動線を確保した。趣味と自然を、日常の生活で存分に楽しめる家となっている。

リビングの天井高は3.6mあり開放感にあふれている。床はオーク。壁に沿ってローボードを造作。ナチュラルな雰囲気のインテリアに合わせモルタルで仕上げた。天然木のウッドデッキが室内からフラットに続き内と外が1つにつながる。

奥にも大きなパントリーが続くティンバーヤードオリジナルのオーダーメイドキッチン。冷蔵庫のスペースもパントリー内に設けた。

ダイニングテーブル、チェアや照明もすべてティンバーヤードでセレクトしコーディネート。木のぬくもりが心地よいインテリアに。

設計担当の梶ケ谷さんが北欧の建築家、アルヴァ・アアルトのカレ邸をイメージしてデザインしたという片流れの屋根の外観。緩い傾斜のラインが美しい。

ウッドデッキの一角を一段下げ、コンクリートの土間にしてバーベキューコーナーに。下げた部分はベンチとしても使える。

リビングには煙突が不要なエタノール暖炉を設けた。造作のローボードと一体にしてすっきりと納めている。テレビは置かずにプロジェクターで壁に投影するスタイルにしている。

浴室の奥には、広いランドリースペースが。洗面カウンターはミーレの洗濯機と乾燥機をビルトインして造作し、スッキリとした空間に仕上げた。ハイサイドライトは大きめにして朝日を取り込む。

3m近いロングタイプのサーフボードも取り回しがしやすいようにゆとりのある玄関ホール。右のドアでゲストルームへ。

撮影/梶原敏英

美しいディテール

テラスから浴室に続くドアを隠すように設けられた格子壁。内側には、物を置いたり、洗濯物を干したりできる便利な戸外空間を生み出しています。華奢な格子が外観のアクセントにもなっており、意匠と機能を兼ね備えた設えといえます。

建築知識ビルダーズ編集長 木藤阿由子

TIMBER YARD
https://timberyard.net/
TIMBER YARD社長 並木 浩さんインタビュー
https://www.hqb.jp/interview/timber-yard
物件情報
物件名/M邸
所在地/千葉県
延床面積/131.76㎡
1F/131.76㎡
家族構成/夫婦+子供2人
構造/木造SE構法
性能/耐震等級_3
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