吹き抜けがつなぐ空間を楽しむ住宅

20代と30代のご夫妻の新居だが、人生設計も考え、1階だけでも生活できるプランに。家の中心となるダイニングの上部を吹き抜けにすることで、同じ空間でそれぞれ別なことをしていてもつながる、心地よい絶妙な距離感をつくりだした。住み手は当初、吹き抜けに反対だったというが、自然エネルギーを最大限に生かしたSOWEデザインによって、夏も冬も快適な環境になった。工務店との家づくりで最も大きな特徴であるカスタムメイド設計を活用し、各所にニッチを開けたり、リビングの壁の一面をグレーの左官仕上げにしたり。「家づくりってこんなに自由なんだと感激しました」という住み手の言葉が、この家の魅力を物語っている。

廊下のスペースを有効に使ったスタディルーム。

吹き抜けにはアクセントになる照明を。

木の素材感を体感できるダイニングキッチン。

「見せる収納」を意識したキッチンカウンターの飾り棚。

家具は温もりを感じられる無垢材を中心にコーディネイト。

やわらかな光に木の素材感が映えるリビングスペース。

窓を開けると涼しい風が通る心地よい作業スペース。

周辺の住宅と馴染むよう、外観は落ち着いたデザインに。

撮影/山本育憲

美しいディテール

ブラインドボックスをつくらず、天井を切り欠いて隠すことでレールをすっきり納めている。ブラインドを閉じるとまるで光の壁のようになる。

建築知識ビルダーズ編集長 木藤阿由子

アドヴァンスアーキテクツ
https://www.advance-architect.co.jp
アドヴァンスアーキテクツ社長 松尾享浩さんインタビュー
https://www.hqb.jp/interview/advance_architect
物件情報
物件名/M邸
所在地/大阪府
延床面積/125.86㎡
1F/58.79㎡
2F/67.07㎡
家族構成/夫婦
構造/木造(SE構法)2階建て
性能/長期優良住宅仕様
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